アコースティックキットから電子ドラムを乗り換える際、ドラマーが最初に感じるのは、ハイハットペダルをより使い慣れたスタンドセットに変えたくなることでしょう。
Alesis Strike Proセットのようなハイハットスタンドセットアップがキットに付属していない場合、ハイハットスタンドセットアップを使用することはお勧めしません。とはいえ、ほとんどのハイハットスタンドセットアップが、付属のハイハットペダルからのシグナルに類似したMIDIメッセージを送信することはございます。

普通のスタンドの性質と、付属のペダルとで異なる点が、セットアップとして必ずしもお勧めできない理由です。通常、これらのスタンドがどのように機能するかは、トッププレートの圧力が、シンバルまたはその下のプレートに内蔵されたセンサーを押し下げ、押し下げられた力の大きさが、現在使用しているペダルが送信しているのと全く同じタイプのメッセージをモジュールに送信しています。理想的には、上のシンバルが下のシンバルを押さえる力が強ければ強いほど、Closedを示す高い値をモジュールに送ります。

このセットアップの問題点は、圧力をベースにしているため、Alesisの電子ドラムやサンプルパッドには、このメッセージがどのように受け取られるかを調整できるパラメーターがないことです。

例えば、Strike Pro Kitでは、ハイハットを押し戻すスプリングの強さ、その圧力がどのように実現されるかの実際のベロシティカーブ、そしてペダルを踏み込んだ時の音をどの程度増幅させるかという感度を調整するパラメーターがあります。


セットアップの内部キャリブレーションだけでなく、パッドと圧力センサーのメカニズムが水平であることを確認し、下部センサー全体に均等な圧力がかかるようにする物理的なキャリブレーションも難しいです。
通常、スタンドのセットアップにはそのためのレベリングメカニズムが組み込まれていますが、そのために作られていないモジュールは、モジュールが不均等な圧力を誤って解釈し、ペダルを一瞬緩めたと勘違いすることがあります。

ハイハットシンバルは、圧力センサーをある程度の力で押さえる必要があるため、他のシンバルやパッド、機構と比べると、当然重く感じます。実際の製品によって異なるかもしれませんが、通常は実際のハイハットシンバルのセットアップよりもさらに重くなります。


つまり、ほとんどの場合、モジュールは入ってくるメッセージを受け取り、それをオープン、クローズと解釈するので実際のハイハットのセットアップを演奏していると、体感には違和感を感じることが多くなるでしょう。


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