レコーディング・スタジオのようなプロフェッショナルな環境で、このキットを使用する際に注目される機能は、キットの様々なドラムをミキシングの目的でそれぞれ分離して出力できるかどうかということです。これは、Strata Primeのモジュールからミキサー・スクリーンを通して実現できます。このガイドでは、この構成に必要なさまざまな設定を探ります。


基本的なコンセプトのひとつは、パンニングとそのアウトプットとの関係です。アウトプットはモジュール内でペアで構成され、LeftとRightが明示されていない場合、Leftは奇数番号のアウトプットに、Rightは偶数番号のアウトプットに対応します。これにより、特定のドラムを1つの出力にルーティングするのに役立ちます。

まず、ミキサーに入って、EZビューがオフになっていることを確認してください。こうすることで、ミキサー内でのドラムの調整オプションが増えます。 

次に、Cymbal Micsに向かい、ハイハット以外のすべての出力を5/6に設定します。その後、クラッシュを右にパンして出力6からのみ出力されるようにし、ライドを左にパンして出力5から出力されるようにします。 ハイハットはドラム・ミックスに入れたままにしておきますが、右にパンしてメイン出力Rから出力されるようにします。ハイハットにはさまざまなサウンドが関連するため、独自の出力に割り当てることが重要です。

Drum Micsタブでは、すべてのタムをOutput 3/4に、フロアタムは右にパンしてOutput 4に、ラックタムは左にパンしてOutput 3に、キックとスネアはDrum Mixに、これらはLeftにパンして厳密にはMain Lから出るようにします。


そこから、FXタブでAmbimixをミュートして、アンビエント・マイクを無効にします。アンビエントマイクはオーバーヘッドやルームサウンドを収音するものですが、すべてを鮮明にミキシングボードに個別に分けて送りたい場合には、不要になります。


この例では、リバーブをすべて無効にしています。各ドラムに個別にリバーブをかけ直すこともできますが、トラッキング後にバスを通してDAWに組み込んだ方が得策かもしれません。


最終的な出力接続は、メイン出力はもちろんXLRから、その他の出力はTRS(ラインレベル出力)から出力されます。モジュールからの細かな調整は、エンジニアのリクエストに応じてモジュール内のミキサー機能を使って自分で行い、その後はセッションに備えま。特定のドラムを上げたり下げたりする調整は、EQに従って行ってください。例えば、各出力には高いドラム(スネア)と低いドラム(キック)がありますが、EQを微調整することでより強調することができます。